Polaris
お店の外に着き、呼吸を整えていると花田さんが来た。


「いや〜、待たせたね」

「いいえ、来てくださっただけで嬉しいです」


あたしは花田さんに駆け寄る。


花田さんと腕を組み、お店の中に入った。


あたしたちが中に入ると、溝口店長があたしたちを席へと案内してくれた。


「お仕事、お忙しいんですね?」


花田さんにお酒を作りながら言う。


「近いうちに、大きな取り引きがあってな」

「あまり、無理なさらないでくださいね?体が1番ですから」

「あぁ、ありがとう」


花田さんはあたしが作ったお酒をグイっと飲む。


それから営業トークをしてると、ボーイがやってくる。


「ミライさん、お願いします」


ボーイがそう言うと、花田さんは「行ってきなさい」と見送ってくれた。

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