「じゃあ、結婚しようか」
陽平さんばかりを責められない。


彼が、見かけは幼稚で、大人になりきれない私なんかだけで、満足するわけがない。


あの、南田先生のように素敵な大人の女性だったら、きっと陽平さんは掴んで離さないと思う。


さよなら。


私は小さく呟く。さよなら。
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