可愛い彼にはご注意を!




-それから数日後-



「柚亜~!」




朝から元気に私に手を振って駆けてくる沙希。




「どうしたの、沙希?」




首を傾げて聞くと沙希の後ろには何故か篠田さんが立っていた。


相変わらずクールな顔で私は少し苦笑してしまう。




「さっき、篠田さんと話していて今度の休日にデートに行くことが決まったのよ!」

「え・・・そうなんですか、篠田さん?」




いきなりの展開に私はビックリして篠田さんの顔を見ると篠田さんはバツが悪そうにそっぽを向いていた。




「で、デートというか社長から休暇を言い渡されましたのでその穴埋めにどこかに行きませんか?と誘っただけです。」

「で、でも・・・それってデートですよね?」




私が追求すると篠田さんは頬を薄っすらと赤らめていた。


以外にも篠田さんは恋愛には奥手の方みたいです。



それに対して沙希は今からどこに行きましょうか?とか楽しみー♪とか気分はもうデートのことにまっしぐら。


相変わらずの沙希の反応に私は苦笑しかできないけど二人が幸せならそれでいいかな・・・。


そう思っていた時、後ろから抱きしめられる感覚がした。





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