可愛い彼にはご注意を!
「きっと、柚亜の運命の人は社長だと思うよ。」
「運命・・・?」
「うん。多分、社長が柚亜に恋愛って何かを教えてくれるよ。」
優しく笑う沙希。
本当に恋愛って何かを蓮は教えてくれるんだろうか?
少しの期待と不安が残る。
「まぁ、私は篠田さん狙いだから!!」
「沙希・・・頑張ってね。」
「当たり前よ!!」
私達はお互いの顔を見合わせてクスクス笑ってご飯を食べた。
-その夜-
蓮と違う所で待ち合わせをして一緒に帰った私達。
「柚亜、紹介するね。彼女は東野美紀(トウノミキ)さんだよ。」
今朝言っていたように夜にお手伝いさんが来ていてくれたみたいで蓮が紹介してくれた。
「初めまして、奥様。お手伝いをさせていただきます東野です。
何なりとお申し付けください。」
頭を下げた東野さんに慌てて私も頭を下げる。