可愛い彼にはご注意を!
~しばらくして~
「ま、間に合った・・・。」
どうにかいつもの出社通りに出社できた私はホッと安心した。
自分の机について支度をすると私の隣の机で仕事をしている鮎沢沙希(アユザワサキ)がつついてきた。
「今日は随分ギリギリだったみたいだね。」
「う、うん・・・。ちょっと色々とあってね。」
沙希は私の一番の親友だ。
高校の時からの付き合いで私はいつも沙希に助けられてばかりだ。
そんな沙希は噂や人の恋が大好きでよく私をからかってくる。
そして、今日の私の異変にいち早く感じた沙希は探りを入れてきた。
「何かあったね・・・。」
「な、何にもない!」
「嘘だね。昨日と変わっていない服。
それに首元のキスマーク。そして、この男の匂い。
昨日、誰かとヤったわね。」
ニヤニヤと笑って言う沙希に私はタジタジになった。
やっぱり、沙希は鋭い・・・。