可愛い彼にはご注意を!




「本当はもっとたくさん付けたいけど、これ以上すると柚亜が怒りそうだから止めとくよ。」


その印に俺は満足げに笑う。



だって、彼女を自分だけのものにできた優越感があるから・・・。




「もう、怒ってます!」




頬を膨らませて怒る柚亜。


その頬を突いてみたくなってしまうなんて言ったらもっと柚亜は怒るだろうね。




「綺麗だよ、柚亜。」




ニコッと笑って言うと、さっきの怒った態度はどこに行ったのか柚亜は挙動不審になった。


柚亜はストレートな言葉に弱い。



そのことを知っていて俺は言ったから何て言い返していいのか分からないみたい。




「えっと、あ、ありがとうございます///」




少し時間がかかったけど、柚亜はお礼を言った。


お礼を言う所はどこにも無いのにお礼を言う柚亜は本当に素直で律儀な性格だと思う。


そう思っていると、ドアが開いた。




「どう、蓮。
お母さん、良い働きしたと思わない~?」

「里佳子の腕は一流だからな。」

「やだ、政明ったら~。」




母さんが部屋に入って来た。


その後ろには父さんもいる。


良い雰囲気だったところに二人が入って来たから辺りは賑やかになる。


応援しているのか、邪魔をしているのかこの二人は分からないよね。




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