天国からの愛してる[短編]
5*




あの時間は…なんだったんだろうか?



私は、最愛の彼を亡くした。




私のせいで。





私をかばったから。





そして…彼に会いに言おうと、死のうとした。






でもその時…彼が私の前に現れて「生きろ」って言ってくれた。




愛してるって。









もう、その言葉だけで十分だったのに。






彼は、私にもう1つ、プレゼントをくれたの。




……私のおなかに宿った小さな命。




彼が生きていた証。



私、あの時死ななくてよかった。



これからは、この子と一緒に一生懸命に生きて見せる。



もしかしたら…この子が私と彼を最後に合わせてくれたのかもね?








…最後じゃないか?






また、いつか逢う日が来るもんね?














絶対に。
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