[短]翼を、ください。ー切なく甘いイブの夜を君とー
実は私、高校生のくせしてませて社会人の彼氏がいた。
紳士的で、優しくて。
彼となら行けるって思ったんだけど、彼にはもう婚約者がいて、
私はまるで捨てるのを忘れていた人形のように捨てられてしまった。
本当は、何で?って泣いて泣いて、彼を責めたかったけど、
気の弱い私はそれさえもできなくて、
「高校生のくせしてでしゃばり過ぎちゃったから、バチあたったんだよねっ!
気にしない、気にしないから!
婚約者さんのところ、行きなよ!」
その程度しか、言えなかった。
けど、走り去っていくあの背中が、もう一度
嘘だよ、ごめんね。って戻ってきてくれるなんて、淡い期待をしていたのも事実。
紳士的で、優しくて。
彼となら行けるって思ったんだけど、彼にはもう婚約者がいて、
私はまるで捨てるのを忘れていた人形のように捨てられてしまった。
本当は、何で?って泣いて泣いて、彼を責めたかったけど、
気の弱い私はそれさえもできなくて、
「高校生のくせしてでしゃばり過ぎちゃったから、バチあたったんだよねっ!
気にしない、気にしないから!
婚約者さんのところ、行きなよ!」
その程度しか、言えなかった。
けど、走り去っていくあの背中が、もう一度
嘘だよ、ごめんね。って戻ってきてくれるなんて、淡い期待をしていたのも事実。