偽りの愛は深緑に染まる
同僚の佐渡山崇は、梨沙の愛人業を知って以来、何かにつけてちょっかいを出してくる、非常に不愉快で悩みの種である人物だ。

月曜の夜、いちだんとしつこく絡んできた。あのときは心の底から面倒くさいオーラを出したが、そのくらいで怯んでくれるとは思わなかった。

ちょっかいを出してこなくなった、というか、

佐渡山に避けられているのではないか。

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