偽りの愛は深緑に染まる
「夏目が、俺のことをあなたに?」

光流は不快そうに眉をひそめながら答える。

「ああ。懸賞の好きな同僚は、君だろう」

「どうしてそれを___」

佐渡山はしまったと思った。しかしすでに遅く、光流の矢のような視線に射抜かれる。呼吸が止まる。

「君は、何なのかな? 万が一彼女をどうにかしようとでも思っているのなら……どうなるかは想像に任せるよ」

佐渡山は、冷や汗をかくということを初めて実感した。

目がそらさない……。

そのとき襖が開いて料理が運ばれてきた。

「有難いことに、君は賢そうだ。この話はもうしなくても大丈夫だろう。さあ、せっかく料理が来たから楽しもう」

いやいやいや。

(まずい奴に関わっちまった……)

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