恋が運ばれて
「私、いつ帰れるの?」

「来たばかりでもう帰ること?」

「だって。」

「だってもあさってもない。好きなだけここに居ていい。」

「でも変に思われないかしら?」

「そう言うと思って、君に仕事を依頼したい。さあ、ここに掛けて。」

「仕事?」

彼は書類の束を出した。

テーブルの上には分厚いファイルとノートパソコンが置いてあった。

「ここで仕事をしているの?」

「そうだよ。君がいなくて耐えられなかった。これを見てくれ。各ホテル内の他に、島内のあちこちにレストランやカフェを置いているがどこも同じような感じだ。そこで、これらの店を全て君に任せたい。」

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