冷たい上司の秘密の誘惑
「そうみたいですね…じゃあ、私は帰るので」

私は逃げる事しか考えていなかった。

・・・しかし、何かにぶつかり、倒れこんでしまう。


それを待っていたかのように、

三浦さんは、一気に距離を狭めてきた。


怖い、逃げろ。

頭がそう言っているのに、そうしたいのに、

体が言うことを聞かない。

震えて、力が入らないのだ。



「…この日を待ちわびたよ」

そう言った三浦さんは、舌なめずりをした。


…もう、これで何もかもが、台無しだ。


そう思い、私はすべてを諦めた。

目を瞑った瞬間、


私は誰かの腕の中にいた。



「近づくな、と、言ってたはずだが?」

私の背後からそんな言葉が聞こえた。

その人は、私が一番信頼している人。


「篠田部長・・なんで」

私は、上を見上げた・・・
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