偽造恋愛の3日間
理由
「確かに、組長にはよくしてもたったわ。でも、このままだとずっと愛人のままよ」
「うん。それじゃあ、ダメなの?」
「ダメってことはないわ」
「なら、なんで?愛人でもっと年上女性とかいっぱいいるじゃん」
亮はギムレットを飲み干した。
杏はノンアルコールのカクテルをゆっくりと飲みながら、
「この先もこの世界で生きていく勇気はないわ」
と、言った。
「だから、この作戦しか、組長が私を手放してくれる理由が無いと思ったのよ」
杏も飲み干した。
「なんかよくわからねーけど、頑張ってな!」
「ありがとう。この後、ウチ来るでしょ?」