偽造恋愛の3日間
「それは…。来客用よ」
「ふぅーん。それにしても、今日はマジでビビったなぁ!」
「組長のコト?」
「あぁ。なんかさぁー、テレビの中のドラマの1シーンみたいだったなぁ」
亮は窓辺に寄りかかりながら、ワインを飲んだ。
「カッコ良かったなぁ!あんな世界もー!」
「どこが!!!」
突然、杏の声が荒くなった。
「あなたは、あの世界を知らないからそんな事が言えるのよ!!」
「そんな…怒ることじゃねーだろ?」
亮はいじけるように言った。
「うぅっ!!」
杏が口を手で押さえながらトイレに走り込んだ。
しばらくして杏が青白い顔で出てきた。