偽造恋愛の3日間
迷い
そう言うと、杏はベッドルームへ入りバタンと戸を閉めた。




亮はミルクティーを飲みながら、この非現実的だった2日間を思い出して考え込んでいた。






どれくらいの時間が経っただろうか…。




杏がベッドルームから出てくると何やらキッチンで亮がお握りを作っていた。






「あっ、ちょっとキッチン借りてるー!」







「何してるの?」





「見れば分かるだろ?おにぎり作ってんのー」





「…おにぎり?」




どう見てもいびつな形だ。




思わず杏は吹き出して笑った。





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