偽造恋愛の3日間
「亮くん…次行こうー」

杏が亮の手を引き、象の檻へ行った。




しばらく、動物園を見て回ったあと、2人はお昼にしようとベンチに腰掛けた。





「はいよー!」

亮がいびつなおにぎりを差し出した。




「ありがとう」

2人はどこから見ても、恋人同士だった。




そこへ、小さな女の子が近寄って来て…。

「お姉さん、はい!これあげる!」

と玉子焼きを2個差し出した。





「えっ?」

杏が小さな女の子を見つめると、母親が、





「すみません!さっき、パンダの見える位置を代わってくれたお姉さんだ!と、娘が言いまして…」





杏は小さな女の子を見つめ…





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