極上エリートの甘美な溺愛
その後将平が運転する車は玲華の家の前に着き、助手席からそっと降りる玲華を追うように、将平も運転席から降りて玲華の前に回ってきた。
「今日はありがとう。久々にデート気分が味わえて楽しかった。二次会頑張ろうね」
将平が何かを言う前に、玲華は小さく笑いながらそう呟いた。
どこか他人行儀なその様子に、将平は何も言わず、ただ頷いた。
自分の目の前にいるのに、まるで遠くにいるかのような距離を感じさせる玲華に切なさを感じながらも、それを隠すように口を開く。
「……また、連絡する」
「うん。じゃ、気をつけて帰ってね」
早く帰ろうと思う玲華だが、楽しかった今日一日を終える事が寂しくて、なかなか足が動かない。
将平の側にいる事に申し訳なさを感じる気持ちと、将平の側にいさせて欲しいと思う気持ちがせめぎ合い、心は混乱し続けている。
玲華は将平に泣き出しそうな視線を向け、唇をかみしめた。
将平はそんな玲華から目を離せないまま、車に戻ることもできずにいた。