極上エリートの甘美な溺愛
その後、玲華は空腹に抗うことなく、幾つかの料理を注文してがっつりと食べていた。
玲華が見せる気持ちのいい食べ方に、将平は苦笑しながらも愛しげな瞳で彼女を見ていた。
実家が飲食店を経営しているからか、小さな頃から楽しく食事をすることがどれだけ大切なことかと感じながら育ってきた将平。
彼が以前、『おいしいものを、おいしそうにたくさん食べる女性が好きだ』と口にしたせいか、彼の側にいた女性たちは皆、食事の時にはそれなりにたくさんの量を食べてはいた。
将平と同じ量のステーキを注文しては、結局食べきれずに残したり、無理矢理口に入れてもその表情は苦痛しか浮かんでいなかったり。
せっかくいい食材を使って、シェフたちが心をこめて作ってくれた料理を苦しげに食べる女の子たちを目の前にすると、その度将平の気持ちは醒めていった。
自分に気に入られようとしてのことだとわかってはいても、将平がそんな女性を好きになることはなかった。
たくさんの量を食べる女の子が俺の好みではなく、他人の目を気にして食べる量を抑えたり、食べたいものを我慢して一緒にいる相手に合わせることなく食事を楽しめる女の子。
なかなかそんな女の子はいないと、思っていたが。
「このパスタおいしい。これなら、二次会に来てくれた人も満足するんじゃない?」
「だろ?俺なんてしょっちゅう来てるのに飽きないし」
目の前の料理をおいしそうに食べる玲華を眺めながら、将平は大きく笑った。
将平も、普段以上に饒舌な自分に気付きながら、湯気をあげる料理に舌鼓を打った。