極上エリートの甘美な溺愛
「結構広いから、70人迄なら入るし、当日の料理の内容はお任せで、飲み放題で頼んでる。招待状は、今日慎が発送したから、返事待ちだな。司会も慎が彼女と二人でやるから問題ないし」
「え?慎くんって彼女いたの?」
「あ、ああ。もしかして、慎のこと気に入ってた?」
「ううん。篠田さんに憧れてるって言ってたから仕事一筋なのかなあと思ってた」
「篠田さんて仕事一筋なわけ?」
「……そう思ってたんだけど、違う。かな」
玲華は、グラスに残っていたワインを一気に飲み干し、くくっと肩を震わせた。
彼女の脳裏には、篠田の車の助手席に落ちていたピアスが浮かび、そして同時に沙耶香の顔を思い出す。
あのピアスは絶対に沙耶香のものだ。
会社では、二人の特別な距離感を感じることはないけれど、きっと二人は恋人同士。
玲華が篠田と仕事で外出する時、玲華を見ながら「いいなあ」と漏らす沙耶香の声を思い出し、その思いは更に強まる。
「篠田さんには、恋人がいるみたいだし」
そう呟いた玲華は、きっと自分の予想は間違っていないはずだと、含み笑いを浮かべた。