いつか見つけてね。
彼女が出ていったあとしばらく沈黙が続いた。


だから私の方から勇気を出して口をあける。


「ワッフル美味しかったです。

ごちそうさまでした。」


すると

「昨日は....




悪かった。


あんなことになるなんて思いもしなかったから。」


あやまられちゃった。二股がバレたんで焦ってるのかな。


「こっちこそごめんなさい。

大事な人がいるのに、



私なんかの相手して。」


私もちゃんとあやまれたかな?



「アキラどこまで行ったのかな?」

彼女が帰ってきたらこの場から帰りたい。



「まりなとはなんでもないんだ。


あいつのことなんてなんとも思っていない。


俺は美穂が好きなんだ。」


私は顔を上げた。すると濱野さんが少し辛そうに私の顔を見ていた。


「嫌な思いさせてゴメンな。

話を聞いてくれないか?」



そう言うと濱野さんが話し出した。



彼女と昔付き合ったこと、その時に話した結婚の約束。

でも、それは若気の至りで何の効力もないこと。


まだ中学生だった二人の口約束。




現在、水友系の貿易会社秘書をしている彼女。





あのホテルに母親がいること。


病弱な母親にあわせようとしたのに彼女がいた事。


それは全く想定外だったと。

追いかけなかったのははっきりと関係ないとその場でケリを付けたかったと。


「一人にしてすまなかった。」


「で、その彼女さんは納得していただいたんですか?」


その後父親が来て話がややこしくなって、母親が外出先から迎えを頼んできたから部屋をあけるともう彼女は去った後だった。







「だから、どうなったのかわからない。


でも、美穂のことしか考えられない。



それだけはわかって欲しい。


俺にとって美穂が初めて本気で恋した相手なんだ。」


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