いつか見つけてね。
さっき会ったばかりのアキラさんとまたケインの働くビルで会った。


「あんた達、私のこと追いかけ回してるつもり?」

なんて冗談言って別れた。





濱野さんと一緒にドレスを見て色を合わせた。


パーティー慣れしている濱野さんが


「すごく似合ってる。」

と言ってくれるとすごく嬉しい。

そして


「イヤリングは、どれがいいかな。」

と言われて耳を触ると濱野さんから貰ったイヤリングが片方無くなっているのに気付いた。


「あれっ、ない。

なくしちゃった。」


すると濱野さんが、持っていた。


「よかった。ごめんなさい、お気に入りなのに。


これつけて行きたい。」


私の髪を耳にかけて濱野さんがイヤリングをつけてくれた。


触られてる耳に全神経が注がれているみたいで、緊張して、多分顔も真っ赤になってしまってたかもしれない。


そんなことを知ってか知らないでか、頬にキスを落とした。


「可愛いよ。」

なんて言われてもう顔もあげられない。





「ヘイ、こんなところでいちゃつくの禁止。」

そう言ってケインが私達の前に現れた。

「いたのか。覗きなんて悪趣味。」

しれっといいやった濱野さんにケインが

「ここ俺の店、するならどっか別のところでやれっ。」

二人の掛け合いが面白い。


「で、今日のイメージは?」


ケインがまたやってくれるみたいだ。


「大物歌手のパーティー、

で、美穂の親友のパーティーでもある。」

「もしかして、タミーは美穂のベストフレンド?」

「知ってるんですか?タミーのこと。」


「ああ。アメリカにいるときにメーク担当したこともあったっけ。


可愛こだよな。

なんか、美穂ちゃんみたいな子。」


濱野さんの目がギリっとケインを見た。

オー怖。なんて言うけど全く怖がってなくて楽しんでるみたい。


「いつまでここにいる気?


ほら、しばらくかかるからジムでも行ってこい。」

ケインが濱野さんを追い出した。


「変わったよ、あいつ。

いい意味でね。


美穂ちゃんのおかげだな。」

なんて言うけど、私は何もしてないですって。


「あいつ、背負うものが大きいからなぁ。

いつまでもあいつのそばに居てくれよ。


二人の事応援してるから。」

ケインに言われて嬉しかった。


その後はタミーのアメリカでの話、本当にプロになってすごい飛躍をしてるけどきっかけは好きな人からの一言だったんだって。


「タミー、その人に声を聞かせてどこでも気付いてくれるように頑張ってるんだよ。」


少し懐かしそうに目を細めて話している。

それが私の兄だなんて多分ケインは知らない。


「俺も後で顔出すしさ。」


綺麗にしてもらって私は濱野さんとサロンを後にした。
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