いつか見つけてね。
こんな格好ではどこにも行くのに恥ずかしいから一度家に戻った。


濱野さんの部屋におじゃまする。


この前と同じ、

コーヒー入れますね。

「ありがとう。


そこの甘いのあるから出していいよ。」

相変わらず甘いのでスイーツをひとまとめにする。


これは、バームクーヘンだった。


少しだけもらってソファにいる濱野さんのもとへ行くと

「ありがとう。」

そう言って私の手をとって彼の隣に座らされた。


今日はすごくスキンシップが多い、そのたびに緊張してしまう。


「嫌か?」

なんて聞いてくるから

首を横に振ると


「すごく綺麗だ。このままパーティーなんて行かないでここで二人っきりでいたいけど。



そしたらもっと美穂のこと触れられるのに。」



するとタミーから写メが届いた。


東京でとった写真を送ってくれてる。


「写真だ。」

「俺も見ていい?」


って言うから隣同士座って腰に手を回されもっと近付かされた。


そして二人で東京でとった写真を見る。


スタッフさん達も時々写っていて何度もこいつ誰、って聞かれる。

雷門でとった何枚かの写真の中の一つに私とダンサーさんのツーショットがあった。

彼が私の肩に手を回して私はそっぽを向いてる写真。

あっ、この時不意打ちでタミーに冷やかされたんだ。

その次は、そのダンサーと見つめ合ってる写真。

おみくじの意味を教えてたんだっけ。


濱野さんが少し不機嫌に


「何だこれ。」

って怒ってるみたい。

「彼ですか?

彼は、ジョンて言って。」

「聞きたくない、美穂から他の男の話なんて。」


プイッと顔をそらす、でも腰に回ってる手はまだそのままで

私は顔色をうかがおうと濱野さんに少し近付く。

「濱っちさん?

もしかして、妬いてますか?」

するとそらした顔を戻すと私の顔が目の前にあってすごく近い。


「あっ、えっと。」


「もう、我慢できない。」


そう言うとチュッと唇を重ねた。

そして角度を変えて何度も何度も唇を合わせる。

少し離れようとすると手を頬に添えられてそれも許されない。


舌を絡められ


「ああッ。....‥んっ。」

どれくらいキスを重ねただろうか、唇が脈を打ち始め腫れてるんじゃないかと思うくらい。


やっと濱野さんのキスから開放された時には私はぐったりとしてしまって彼の胸に顔を埋めた。


そして優しく抱きしめてくれる。


「ごめん、少し妬いた。

大人気ないな。




ちゃんと美穂が受け入れてくれるまで我慢しようて思ってたのに。


無理だった。」



そう言われて嬉しくて握っていた濱野さんの服をぎゅっと握りしめる。


「大人気ないとかなしです。

私子供じゃないんだから。」


本当はキスされて嬉しかった。

濱野さんと繋がってる気がして嬉しかった。


「パーティーがなければこのまま朝までこうやっていたいのに。」


外はもう日が暮れててパーティーの時間も迫っていた。












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