いつか見つけてね。



「そんなこといまさら知らなくてもいいでしょう。

美穂ちゃんは私のお友達なの。」



そう言って話を濁されてしまった。

まあ、いいか。

母さんが美穂とこうやって仲良くしてくれてるのを見ると俺も嬉しくなる。


親父が

「美穂ちゃんから、おじさんに自己紹介はないのかな?」


なんて少しみんなに置いてけぼりにされて寂しそうに呟くから


「あっ、すいません。

私はさより美穂といいます。

よろしくお願いします。」

そう言うと親父が

「さよりって桜に平和の和って書いて桜和?」

と聞いたから


「はい。

その通りです。

普通はさよりって言うと佐世保の字をイメージされるんですが、

濱野さんはよくおわかりになられましたね。


すごいです。」

なんてさすがだって感心してる。



「もしかして、お母さんの名前は志穂さん?」


美穂に尋ねると


「そうです。

その通りです。


凄いそんなところまでわかるなんて、サイキックみたい。」


また目が驚きでキラキラしてる。



そんな顔して親父を見てほしくなかったから


「おい、親父ストーカーかよ。」


と怪訝に言うと


「いや、

もしかしてアメリカで世話になった人の娘さんじゃないかと思ってな。



アメリカいた事ある?」


と聞くと


「はい。

小学生の時に住んでました。」



そういう美穂を二人が目を合わせて


「やっと見つかったわね。

これって運命かしら。」


母さんが興奮気味だ。


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