いつか見つけてね。

私は急いで後ろについて行きタクシーを止めた。


二人を乗せて私は前に座ろうとすると、濱野さんから腕を掴まれてそのまま座らされた。


私、濱野さん、みさえと彼をサンドイッチすると行き先を告げてタクシーが出る。



私が窓越しに顔を向けていると、濱野さんに手を握られた。



だから振り向くとニコッと笑う彼と目があった。

みさえがいるのにこんなことしてきて、でもこんな小さな車の後部席で動くこともできず私の手は彼の手に握られたままだった。


そして 「やっと一緒だな。」そう濱野さんが私の耳元で囁いた。

私は何も言わなかった。


そして私のアパートの前につくと少し驚いた顔をした濱野さん。


「ここでいいの?」


そう言うから


「はい、わざわざ送っていただいてありがとうございました。」


そう言って私は降りると濱野さんが支払いを済ませてみさえを連れて出てくれた。



ここからは私がとみさえの手を引くと彼女はもう少しで倒れそうになっていた。


と、濱野さんが支えてくれていみさえは倒れないですんだ。


パッと見るとタクシーはもういなくて、 「部屋何号室?」と聞くから「3階です。」とだけ言うとエレベーたーにて乗せてくれた。



それでもまだくる彼に、


「もう結構ですから、今からタクシー呼べばすぐ来ますよ。」

と言うとふっと笑われて

「ここ、俺のマンション。18階が俺んち。後でおいで。」

と言ってそのままエレベーターを降りないで私とみさえを置いていこうとするから、

「ちょっと助けてください、私彼女のこと担げません。」



彼女が私の肩に乗ると私は押しつぶされそうになる。

「美穂が頼んだんだからな。」


そう確認してから彼はふっとみさえを担いで私の後ろについてきた。

部屋の前で鍵をあけるとそのままベッドの上に案内した。


ここは兄専用のベッド。


男物のシーツが使われているのを見て私のことをチラッと見た。
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