いつか見つけてね。
大きなドアに手を掛けて濱野さんが開けると、そこはとってもきれいな応接室だった。

花が飾ってあり、少しの軽食も置いてあった。

そういえば、小腹が空いていたなって今頃になって思い出す。


「おなか空いただろ。

ディナーの前に少しだけ。」

そういうと濱野さんは私の肩を後ろから押すように料理のほうへ連れて行く。


「あっ、お昼には帰るって史君に言ってたんだ。」

というと


「多分、明日まで帰れないよ。

連絡しとく?」

って言うから、


「エーっ!!!」

って大きな声を出してしまった。

プッと吹き出す濱野さん。


「それは、無理です。」

そんな、一晩一緒なんて無理無理。


「もう、船出ちゃったし。」


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