sweet memory ~奏大side~
しかし残念な事に、奏大が機嫌が悪いことに全く気付いていなかった。
「…妹じゃない」
「えっ?」
「婚約者だ」
「!…う、うそ…。何で?だって……えっ?」
「大体、邪魔なことに気付かないか?はっきり言って迷惑だ」
「……ボソッ…そんなの許さないんだから」
「何か言ったか?」
「ううん。じゃぁ、奏大くん。また明日から宜しくね」
「……」
そう言うと、その野上麻衣はその場から立ち去り、他の席に着席した。