sweet memory ~奏大side~
「奏大くん…。あっ、雨宮くんも久しぶり。秘書になったって噂は本当だったのね」
「………」
「もう!相変わらず、奏大くんったら無口なんだから。それにしても、昨日はビックリしたわ。ねぇ、これから2人でお茶でもどう?」
「……悪いが断る。お前とはただの同級生であり、今はビジネスパートナーだ。何を勘違いしているのかはわからないが、それ以上でもそれ以下でもない。大体、名前で呼ぶことを許可した覚えはない。それに、俺の婚約者に対して、もし昨日のような態度を取るようであれば、こちらも考えがある。…忠告したからな。雨宮、行くぞ」
「はい、副社長」
そう言うと、奏大は創と共に会議室を出て行った。