sweet memory ~奏大side~


車の中では終始無言で、仕事の資料を見ていた奏大。
花菜は気まずくて、何とかこの雰囲気から逃れようと、窓の外をぼーっと眺めていた。








すると、そんな花菜の様子に気付いた淳平が花菜に話し掛けた。








「どうかされましたか?」

「えっ?」

「ご気分でも悪いのかと思いまして…」

「いえ…大丈夫です」

「そうですか。それならい…」

「安藤」

「はいはい。てかさー、お前そんなんじゃ…」

「淳平」

「はいはい」

「?」








2人のやり取りを聞いていた花菜は、ただの運転手という関係ではないのではないかという疑問を抱いた。
そんな花菜の疑問を感じ取った奏大は、淳平との関係を話し始めた。




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