sweet memory ~奏大side~
「淳平は俺や創と同級生だ」
「うわー、親友って言って欲しいな」
「……」
「えっ、シカト?」
「…はぁ。うるさい」
「酷くね?!そんなこと言うなら全部喋るぞ、バカナタ」
「……」
「都合が悪くなると黙りかよ。なぁ、花菜ちん。今からでも俺に乗り換えない?」
「えっ?」
「だってむか…」
「淳平、喋りすぎた」
「はいはい。ごめんね、花菜ちん。今の忘れて?」
花菜は素直に頷いた。
そうこうしているうちに、花菜が通う聖和高校に着いた。
奏大が言っていたように、本当に10分で着いてしまった。