sweet memory ~奏大side~
「副社長、おはようございます」
「あぁ…」
「どうでしたか?同棲生活初日は…」
「…それは秘書と聞いてるのか?それとも…」
「今は奏大の友人として聞いてる」
「……」
「で?どうだったんだよ」
「…さぁな」
「さぁなって…」
「ただ…花菜の言葉の中に昔を思い出して懐かしくなった。それに、やっと手の届く範囲に花菜がいると思うと、嬉しくてたまらない」
「奏大…」
「ほら、仕事するぞ」
そう言うと奏大は話を中断させ、仕事に取り掛かってしまった為、創はそれ以上聞き出すことはできなかった。