sweet memory ~奏大side~
しばらくして、花菜の学校へと着いた。
「到着っ!……なぁ、奏大。花菜ちんに着いたことを連絡しなくていいのか?」
「………」
「奏大?」
「……忘れた」
「「はぁ!?」」
奏大の言っている意味が理解できないとでも言うように、創と淳平は声を揃えて聞き返した。
そんな2人の様子に、奏大は苦笑いしながら答えた。
「仕方ないだろう?昨日も今日も、花菜に番号を聞く所じゃなかったんだ」
「はぁ~……そんな偉そうに言うことじゃないだろう?」
「ちょっと待ってろ、俺が電話するから…」
そう言うと、創はスーツのポケットから、自分の携帯電話を取り出し、花菜に電話をかけた。