レンタル彼氏【完全版】
「ヤるぐらい、何てことないから!!」



結構、大きな声を出していた私は周りに白い目で見られているのに気付き肩をすくめた。


ちらっと伊織を見ると、とても…苦しそうな顔をしている。
眉を顰めて私を見て言った。



「………いいのか」


「え?」


「…………初めてって一生残るぞ」


「……」


何を言ってるんだろう?


俺を知りたいならホテル行こうって、そう言い出したのは伊織だ。



「ホテル行ったら伊織のこと教えてくれるんでしょ?」


そう言う私を、益々切ない顔で見る。



伊織は本当にわからない。


私を馬鹿にしたいのか。
大事にしたいのか。


遊んでるだけなのか。
本気なのか。




伊織の本心はどこにあるんだろう。
< 76 / 813 >

この作品をシェア

pagetop