『世界』と『終』 ——僕がきみを殺したら——
星たちの細く鋭い光は、まだ見えない。
暗い空にところどころ雲が浮かび、ぼやけたような濃淡を描きだす。
左横に視線を転じ、西森のそれとかち合った。夜空を映すつややかな黒い瞳。
しずかに彼女の背に左手をのばす。ふれても、背中をこわばらせることはなく、彼女の表情に変化はない。
僕はさらに右手を、彼女ののどもとに伸ばした。
西森がやわらかくまぶたを閉じる。
右手をすべらせ彼女の肩をつかむと、力をくわえる。死ではなく生の方向に。
薄い身体が、ことりと腕の中へかしぐ。左手で受け止めながら、右手を膝の裏にまわして抱きあげる。
暗い空にところどころ雲が浮かび、ぼやけたような濃淡を描きだす。
左横に視線を転じ、西森のそれとかち合った。夜空を映すつややかな黒い瞳。
しずかに彼女の背に左手をのばす。ふれても、背中をこわばらせることはなく、彼女の表情に変化はない。
僕はさらに右手を、彼女ののどもとに伸ばした。
西森がやわらかくまぶたを閉じる。
右手をすべらせ彼女の肩をつかむと、力をくわえる。死ではなく生の方向に。
薄い身体が、ことりと腕の中へかしぐ。左手で受け止めながら、右手を膝の裏にまわして抱きあげる。