Sweet Room~貴方との時間~【完結】
「佐伯、今度の日曜日、夜さ、空いてるか?」
中野先輩との打ち合わせが終わり、資料を片づけている時に聞かれた。
「はい。空いてますよ」
「じゃあ、ここ、デザインの参考に一緒に行かないか?」
目の前にはA4のファイルがあり、そこには最近できたばかりのフランス料理店のスクラップ記事があった。
「ここ今、話題のお店ですよね」
「そうなんだ。写真を見た感じだと、結構シックにまとめられているよな。今回のデザインもこういうのを目指してるだろ。参考になると思って」
一瞬悩んだ。確かにデザインのためだし、行きたい。でも、涼太のことを考えると少し後ろめたい。
「佐伯?」
ファイルを持って何も言わない私の顔を中野先輩が覗き込んできた。
「あっ、えっと」
仕事のため。私情を挿む訳にはいかないよね。
「はい、行きましょう」
「よかった。佐伯に断られたら恥を忍んで1人で行くところだったよ。さすがに仕事とは言え、それはきついなと思って」と中野先輩は笑いながら言った。
そうだよね。お互い、仕事という認識以外ないんだもんね。
事務所のドアまで中野先輩を見送り、自分のデスクに座った。
斜め向かいのデスクに座る涼太の顔は、いつものむくれ面。私が中野先輩と打ち合わせなどで会っている時は、いつもその顔になる。本人は無自覚みたいだけれど。あの顔、この仕事が終わるまでずっと続くのかな。
中野先輩との打ち合わせが終わり、資料を片づけている時に聞かれた。
「はい。空いてますよ」
「じゃあ、ここ、デザインの参考に一緒に行かないか?」
目の前にはA4のファイルがあり、そこには最近できたばかりのフランス料理店のスクラップ記事があった。
「ここ今、話題のお店ですよね」
「そうなんだ。写真を見た感じだと、結構シックにまとめられているよな。今回のデザインもこういうのを目指してるだろ。参考になると思って」
一瞬悩んだ。確かにデザインのためだし、行きたい。でも、涼太のことを考えると少し後ろめたい。
「佐伯?」
ファイルを持って何も言わない私の顔を中野先輩が覗き込んできた。
「あっ、えっと」
仕事のため。私情を挿む訳にはいかないよね。
「はい、行きましょう」
「よかった。佐伯に断られたら恥を忍んで1人で行くところだったよ。さすがに仕事とは言え、それはきついなと思って」と中野先輩は笑いながら言った。
そうだよね。お互い、仕事という認識以外ないんだもんね。
事務所のドアまで中野先輩を見送り、自分のデスクに座った。
斜め向かいのデスクに座る涼太の顔は、いつものむくれ面。私が中野先輩と打ち合わせなどで会っている時は、いつもその顔になる。本人は無自覚みたいだけれど。あの顔、この仕事が終わるまでずっと続くのかな。