Sweet Room~貴方との時間~【完結】
中野先輩が予約をしてくれたのは、大学時代に2人でよく来ていた居酒屋の個室だった。そこは全国展開をしているチェーン店で、どこにでもある。ただ私達が通っていた大学の近くあった居酒屋は数年前に閉店したのを、友人伝に聞いた。
「何だか、懐かしいよな。ここに2人で入るのって」
「そうですね」
「適当に頼んじゃっていいか?」
「お願いします」
中野先輩は生ビールとおつまみを頼んだ。
「じゃ、乾杯といきますか。レストラン完成祝いとお疲れ様ということで、乾杯」
お互いのジョッキを軽くぶつける。ジョッキを置くと中野先輩が口を開いた。
「佐伯、俺の話し先にしていいか?」
「はい」
「まず、先に言っておくけれど、俺は佐伯と再会するきっかけがほしくて、仕事を依頼した訳ではないから。あくまで、一番いい仕事を一緒にできると思ったのが『ARAI DESIGN』の佐伯だった。それだけだからな」
ビールを一口飲み、中野先輩は話を続けた。
「何だか、懐かしいよな。ここに2人で入るのって」
「そうですね」
「適当に頼んじゃっていいか?」
「お願いします」
中野先輩は生ビールとおつまみを頼んだ。
「じゃ、乾杯といきますか。レストラン完成祝いとお疲れ様ということで、乾杯」
お互いのジョッキを軽くぶつける。ジョッキを置くと中野先輩が口を開いた。
「佐伯、俺の話し先にしていいか?」
「はい」
「まず、先に言っておくけれど、俺は佐伯と再会するきっかけがほしくて、仕事を依頼した訳ではないから。あくまで、一番いい仕事を一緒にできると思ったのが『ARAI DESIGN』の佐伯だった。それだけだからな」
ビールを一口飲み、中野先輩は話を続けた。