Sweet Room～貴方との時間～【完結】

「ごめんなさい。きっと、８年前に先輩が同じことを言ってくれていたら、私、大学を辞めてでも、遠距離恋愛でも、そのプロポーズを受けていました。久しぶりに、先輩に会って、大学生の頃、先輩に恋していた気持ちを思い出しちゃって、私、浮ついてたんです。多分、心の片隅で先輩に浮気していたかもしれません。でも、やっぱり、私は彼がいいんです。歳の割にはしっかりしているんだけど、実の姉には弱くて、私が甘えることを喜んでくれて、思っていることが何でも顔にでちゃうような、そんな彼が好いんです」
　私が全てを言い終えると、中野先輩が少し笑った。