プラチナブロンドに愛されて!!
「冬真、ありがとう」
「ん?」
近藤様と竹下様をお見送りしてスタッフルームで
「今回の式を引き受けてくれて」
「何言ってんだよ。こちらこそ勧めてくれてありがたいんだから 」
「ううん。それに冬真が真摯にあの二人に説明してくれたからだよ。いくら事情があったとしても気に入らないって場合もあるんだから」
そう。
あの二人の『無理なお願い』とは…
ホテルでもどこでも最近は一年から半年前くらいに式場を予約する。
人気の式場はもちろんのことホテル・リッチモンドも新規参入とはいえイギリスの名門ホテルと言うことで人気は高い。
だけど今回の近藤様の場合は出来るだけ早く挙式をしたいと。
エタニティ・ブライダルに寄せられたメールを見て早くって言われてもよく分からないので電話で直接聞くと竹下様のお祖母様が癌で余命半年もないと宣告されて入退院の繰り返し。
そのお祖母様がどうしても孫の花嫁姿が見たい結婚式が見たいと。
やはり日数のこともあるので、どうしても無理ならドレスだけ着て見せると。
その話しを聞き有坂さんに相談して『ちゃんとしたお式を見せてあげたい』と式場探しをして。
駄目元で冬真に聞いたら『今年中とかは無理だけど年明け早々で大安に拘らないならなんとかなる』と調べてくれて。
他にも1月か2月なら挟めるという式場をピックアップした。
でも一番のお勧めは『冬真』というキーワードを省いてもリッチモンドだったので気に入ってもらえて本当によかった。