プラチナブロンドに愛されて!!



レアチーズケーキとフルーツとコーヒー

冬真はベイクドチーズケーキとフルーツとコーヒーを取ってテー ブルへ。

「琴」

「うん?」

レアチーズケーキを頬張っていたら

「今まで待たせてごめんな」

「……」

へっ?

ケーキから冬真に目を移したら、私の顔をじっと見て

「これからはちゃんと琴を守るから」

「……」

冬真はいったい何を言ってるんでしょう?

まじまじ冬真を見るとキラキラした笑顔を浮かべている。

「あの~冬真」

「ん?」

「なんの話し?」

「『なんの話し?』って、俺と琴の話し」

「……」

だから!

意味が分からないんですけど。

「約束したろ?」

「えっと」

記憶を遡ってもビンゴすることがない。

「う~ん」

と悩んでる私に

「『女の子は男の子に守って欲しい。私だって守って欲しいよ』って」

「……」

イギリスに行くのが嫌で家出してきた時の話しだよね。

「あの時に琴を守ることが出来る男になるから待っててって約束 」

「は、はぁ?」

なんか嫌な汗が背中を流れてるような気がする。



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