サクセスラブを この手に
社長はソファに座るよう私を手招いた。

「さて、気分はどう?よく眠れたようだが看護師から不眠らしいと聞いたよ。」

「はあ?あなたは社内ではいつもああなんですか?さっきと全く違う人格です。」

「あっはっは、俺の二面性を否定するのか?

もう一度その可愛い唇を溶かしてやろうか?」

「な、なんて人なの!私、帰ります。」

「まぁ待ちなさい。食事へ誘うのは、社長の私だ。

一応社の立場で行動しておかないと秘書にもバレる。

さっ、行こうか。来なさい。」

杉浦社長はドアを開けてくれた。

「平野くん、今日はもう帰っていいよ。ご苦労!」と秘書に声をかけた。

「はい、社長。お先に失礼いたします。」秘書はスタスタと帰っていった。

私は社長と通路を歩いて専用エレベーターへ向かった。

またアレに乗るのかと思ったら気分が滅入った。

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