【続】恋愛のやり直し方
クスっと笑って、私の頭をひと撫でする友田の笑顔とは逆に、私の気持ちはズシンと沈む


ああ。
こんな些細な事もすんなり事が運ばない私。



こんな厄介な女で……申し訳ない。




そんな私の心情を、やっぱり敏感に感じ取ってくれる友田は、首を傾げて「そんな猛反省いらないよ」と言う。






「反省というか……つくづく私って面倒な女だなぁと思ってたの。

こんな些細な事も、前の夫とのトラウマみたいなものがあったり……そんな事でいちいちナオの手を煩わせたりして、申し訳ないです」


自分の事なのに、ハアーっと盛大なため息が出た。




すぐに、ホントはため息をつきたいのは友田の方なのにと気付いて「ごめん」と小さく謝る。




クスクス笑いながら私の髪に触れる友田。




「まぁ、正直俺以外の男が綾に触れたんだと思うと、穏やかな気持ちになれるほど大人じゃないけどね。

でも、綾の経験全てが、今の綾を作り出してんだと思うと、全部にお礼を言いたい気持ちはある」
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