【続】恋愛のやり直し方
「……ナオ」


再び潤み始めた目を友田に向ける。


こんなに面倒をかけてもなお、私を落ち込ませないような言葉をたくさんくれる友田の気持ちが、私には勿体ない。




「綾、そんな目で見ないで。家まで紳士でいられる自信がなくなる」



「……え?んっ」








荒々しく押し付けられた口唇。



そして、あっという間に私の口内へ侵入する。




潤んでいた目から、一気に水分が引いていくほど、瞬きをするのを忘れた。




友田にしては珍しく粗っぽく、自分本意。




だけど、それがまた私を欲しているように思えて、体の芯がジワリと潤み始めた私は、大概バカな女だと思う。





友田の成すがまま、体も心も委ねているたけど、



ハッとして現実に意識を呼び戻す。




いつの間にか服の中へ侵入を果たしていた友田の手が、下着に手をかけていた。





「ま、待って。ここ、家じゃない」
< 436 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop