【続】恋愛のやり直し方
モゾモゾと動いていた手を掴み、その動きを制すると、くっついていた唇が離れる。


コトンと肩に預けられた友田の頭。






「はぁー。また、暴走。ごめん」




溜め息が首筋にあたってくすぐったい。


「ううん。私も触れて欲しかったし」



「はぁー。その言葉すごい嬉しいんだけど、今はちょっと……控えて」



「控える?」




肩に乗せられている友田の顔が見えなくて、覗き込んでみると、顎を掴まれてその動きを止められた。




「猛反省中だから、ちょっと待って」



「そんな。私も悪かったんだし」



「いや、綾の事になると余裕はないわ暴走するわ、困らせてばっかりで早々に愛想尽かされるな俺

こんな俺と一緒にいていいの?」



小さくなっている友田の背中に、そっと手を添える。



「愛想尽かすわけ無いでしょ。それをいうなら、私の方もそう思うよ。こんなに面倒な女だし。

だけど私は、ナオのそばにいたいって思う。図々しいとは思うけど」




「……綾」
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