【続】恋愛のやり直し方
「私にはもったいないよナオは。だけど、側にいたいの。面倒な事これからもたくさんあるかもしれないし、呆れちゃうかもしれないけど、幸せになる努力をするから、側において欲しい」




左手に輝く指輪を一撫でして、勇気をもらい、心の中の思いを友田に伝える。





キズだらけの私は、これからもたくさん迷惑をかけてしまうだろう。
だけど、友田が言ってくれた一生側にいる。という言葉を図々しく受け取って、自ら彼の側を離れることは絶対しないでおこうと誓う。





「綾って、意外と男前だよね」



クスッと笑う友田は、私の肩から顔を起こす。





「男前?そうかなあ?そんなこと言われたことないよ」




「そお?さっきの言葉、男のセリフでキュンとくる女子の気持ちが分かった気がする」




「もう。からかわないで。わりと真剣に言ったんだから」




トンと友田の胸を押すように叩く。





「からかってないよ。ますます惚れた」
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