過保護な妖執事と同居しています!


 少女に神様が降りていることを認めたザクロは、少女に向かって頭を下げた。


「わざわざ願いを聞いて頂いたのに申し訳ありません。私は頼子が泣いていると心が痛いんです。一生泣かれたら自分だけ幸せな夢の中で眠っていることなんてできません。この期に及んで恐縮ではありますが……」


 やばっ。キレて投げやりに言ったのに、ザクロが本気にしちゃったらしい。
 気が変わってくれたのは嬉しいけど、なんとなく後ろめたい。

 少女は腕を組み、こうなることを心得ていたかのように何度も頷く。


「わかっておる。おまえがその娘に懸想しておるのは知っておったわ」
「懸想……?」
「なんじゃ、自覚がなかったのか」


 呆れ顔の少女を見つめながら、ザクロは胸に手を当てて首を傾げた。


「私は今まで主を好きとか嫌いとか考えたことはありません。ただ、頼子に対しては今までと勝手が違うっていうか……。この気持ちがそうなのですか?」

「おまえに恋人の身代わりを望んだ主もいたであろう。その主と自分を比べてみればわかる」


 少女にかみ砕いて説明され、ザクロはようやく納得したらしく、大きく頷く。


「……確かに、似ています」


 やっぱり恋愛感情を理解してなかったんだ。ていうか、もしかして初恋?
 主が望めば夜のお相手もするとか言ってたのに?
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