3つのR
だから、とりあえず自分を卑下するのはやめておこう。
龍さんは私の返事を聞いて、よかった~と笑った。
そしておいで、と言うと、二人分のゴミ袋を持って、公衆トイレまで私を連れて行く。私はそこで化粧を直させて貰って(思ったほど酷い崩れ方ではなかったけど、パンダというよりピエロみたいな顔になっていた)、龍さんに連れられてご飯を食べに駅前まで歩いた。
もじもじする私とは対照的にますます明るくなっていく龍さん。ずっと笑わせてくれたから、途中からは気まずさもなくなって、本当に楽しい午後だったのだ。
結局あの薬局で買ったコーヒーは、食後にって歩きながら飲んでいた。彼の髪やピアスはいつでもキラキラ光って、色んな人の目をひいていた。
私を明るい気持ちにさせてくれるこの男性がそばにいる、それが有難かった。
これが・・・あの、彼の言う「山神様」のお陰であるならば、私も一度はお礼参りをしないとね、そう思ってくふふと笑う。
龍さんの居酒屋へ、一度は行ってみたいな・・・。
目の前にはカレンダー。
私はにやけていた頬を持ち上げて真面目な顔を作った。
来週は、千草の結婚パーティーだ。
その日、私は過去と向き合う必要があるはずだ。