3つのR
―――――――ああ、みつかっちゃった・・・。
顔を上げて、何とか微笑む。私を見下ろす龍さんは眉間に皺を寄せて怒ってるみたいだった。
「病弱だって聞いてたのに、俺ってバカだな」
自分に怒っているらしい。私は努めて軽い口調で言った。
「大丈夫、ですよ。ほら・・・運動不足なんですよ。冬の間引きこもってましたから」
「立てる?」
「はい。――――――――子供達は?」
彼の体の向こうを見ようと体をちょっとずらした。思ったより腕に力が入らなくて、私はそのままで倒れそうになってしまう。
あ、と思った時、大きな手が肩を掴んで押し戻してくれた。そして聞こえたのは舌打。
「全然大丈夫じゃないじゃん。ちょっと待ってて」
私はしっかりと草の上に座らせると、彼は結構先の方でこっちを見ている兄弟とラッキーの方へと走って行った。何かを話して、片手を振る。兄弟はもう一度私の方を見てからラッキーと一緒に散歩を再開した。
私はちょっとだけ手を持ち上げて、彼らの後姿へ手を振る。・・・ああ、折角みんな楽しんでいたのに。私のせいで台無しだわ。
走ったりなんかせずに、普通に歩いてついていけば良かったな。