3つのR
ようやく落ち着いてきた呼吸で、全身に酸素が行き渡ったようだ。足の痺れが消えた。
兄弟と別れてこちらへ歩いてくる龍さんに見えるように、立ち上がる。ほら、もう大丈夫ですよって早く見せたくて。
声が届くまで来たと思ったから、私は険しい顔をした彼に言う。
「すみません、折角楽しくしてたのに」
「いや」
龍さんはパっと手を振って私の謝罪を飛ばしてしまう。ああ・・・機嫌が悪そう。そりゃあそうか、私ったら随分な足手まといになっちゃったものね。
悔しくて俯く。あの子供達も心配したんじゃないだろうか、悪いことしたな――――――・・・
「気分、まだ悪い?」
声は近かった。私は暗い顔を急いで消す。鞄からハンドタオルを出して汗を拭いながら言った。
「大丈夫ですよ、本当に」
「でも顔色が悪いな。本当に悪かった。俺が考えなしだったんだ」
「自分で判ってなきゃダメだったんです。私が、バカでした」
自嘲気味にそう言うと、前からは唸り声がした。驚いて顔を上げると更に機嫌は悪化したような龍さんの瞳がこちらをまっすぐ見ている。
「―――――――自己反省は大事だと思うけど、それも長引けば卑屈になる。あんたは悪くないんだ、自分を言葉で痛めつけるのは止めたほうがいいぜ」
「――――――――」