ラベンダーと星空の約束
 



[side 流星]



体育祭をさぼり食堂裏で居眠りしていたが、ふと人の気配に気づいて目を開けた。



しゃがみ込む誰かの方へ目を遣ると、
真っ白なテニスウェアを着たゆかりちゃんが、俺の髪で遊んでいた。



おい…
パンツ丸見えなのに気づいてないのか…

それとも誘ってんのか?



取り合えずパンツが見えている事を伝えると、
彼女は赤面し慌てて姿勢を直していた。



やっぱり天然か。

ゆかりちゃんて、超可愛いくせに自覚ゼロで、おまけに男に対してなんの防御もない。



隙だらけで危なくて、
それでいて、自分は大丈夫と思っている節があるからタチが悪い。



ついつい要らないお節介を焼いた事もあったが…

あのカラオケの日以来、彼女の俺を見る目が変わった気がする。



今までは嫌われていると思ったのに、

この前なんて、ニッコリ笑って御礼を言われた挙げ句、いきなり頬っぺにチューだよ。



何だよそれ…彼氏いるんだろ?

何たっけ…いつも楽しげに電話してるアイツ…
大樹?そんな名前の奴。



俺と遊んでくれる子は大抵彼氏持ちだけど、
ゆかりちゃんは、彼女達のタイプじゃない。



真面目だし、俺のエロトークに嫌な顔をする。



浮気はしそうにないタイプの彼女。

それなのにあの時は、襲って下さいと言わんばかりの潤んだ瞳で俺を見ていた。



ゆかりちゃんが分からない…

ドキドキし過ぎて、つい口にキスしてしまった。



そして今もまた分からなかった。

妙に俺の事を知りたがる彼女。

頭の中は疑問符で埋め尽くされる。



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