ラベンダーと星空の約束
 


流星の髪をすくい指の間から落としていると、ゆっくり目が開いた。



「…ゆかりちゃん……パンツ見ーえた」




流星の顔横にしゃがみ込んでいたから、
スカートの中が丸見えになっていた。



「パ、パンツじゃない!アンダースコートだよ!」



パンツじゃないけど、やっぱりスカートの中を見られるのは恥ずかしい。

慌てて地面に膝をつきスカートを押さえた。



流星は笑いながら体を起こす。

校舎の壁に背をもたれて座り、段ボールをポンポンと叩き、隣に座るように言った。



同じ様に壁に背中を付けると、冷たいコンクリートが火照った熱を奪ってくれて心地好かった。



「テニスの試合どうだった?
眠くて応援に行けなかった。ごめ〜ん」



「うん…勝ったし、それは別にいいけど…」



「けど?」



「流星…どうして体育祭に参加しないの?
運動制限はないんでしょ?スポーツ嫌いって本当?」



「…それを聞きに来たの?」



「うん」



「………」



「流星?」



「ごめん…少しだけ…考えさせて……」




流星は目を閉じ大きく息を吸い込み、それをゆっくりと吐き出した。



それからまるで眠ってしまったかのように、静かで規則的な呼吸を繰り返している。



目を開けてくれない…
質問にも答えてくれない…

何を考えているか知りたいのに…







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