ラベンダーと星空の約束
「分かんない。どれ?」
「ちょっとちょっと、ゆかりちゃ〜ん!
即答で分かんないって…考える気ないだろ?
ブブー、ピンポーンとかやりたいじゃん。何か答えてよ」
「じゃあ…射手座」
「ピンポーン!って…え!?知ってたの?知らないふりしてた?」
「適当に言っただけだよ。
ほら、ちゃんと説明聞かせて?」
「ああ…、さそり座は天の暴れん坊って言われていて、
悪さをしないように、射手座の弓矢がアンタレス“サソリの心臓”に向いてるんだ。
俺、さそり座なんだけどさー。
この話しを子供の頃に聞いて、何と無く射手座の奴に苦手意識持っちゃうんだよねー。
ゆかりちゃんは何座?
まさか…射手座とか言わないよね?」
「大丈夫。私は獅子座だから。
射手座は…大樹だよ。
弓道やってるし、そういう意味では大樹って射手座っぽいかも」
「マジ!?弓道やってて射手座って…俺の天敵じゃん!
既にぶっ殺すとまで言われてるし、本当この心臓弓矢で狙われてるかも。
うわ〜…大樹には会いたくないな〜」
心臓移植を受けたさそり座の流星に、弓道に打ち込む射手座の大樹か。
確かにこの二人は、相性悪そうだよね……
最近の大樹は電話をする度に流星の事を聞きたがる。
そのくせ、話しの途中で不機嫌になって、
「その話しは俺にすんな!」
とか理不尽な事を言う。
流星は流星で、
幼なじみだと言ってるのに、やたらと私と大樹の仲を怪しんでいる。